|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 榎 : [えのき] 【名詞】 1. nettle tree 2. hackberry ・ 本 : [ほん, もと] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation ・ 小説 : [しょうせつ] 【名詞】 1. novel 2. story ・ 説 : [せつ] 1. (n,n-suf) theory
『榎本武揚』(えのもとたけあき)は、安部公房の長編小説。前衛的な作風の多い安部文学の中では異色の歴史小説である。北海道厚岸に住む元憲兵の旅館の主人から、ある古文書を送られた「私」が、徳川幕府海軍副総裁・榎本武揚の実像を追っていく物語。榎本暗殺を目論んだ元新撰組隊士の告発文を頼りに、榎本の「裏切り」と「変節」の過程の真相を、五稜郭の戦いの時期の動きから追求しつつ、世間が「勤皇」か「佐幕」かと騒ぐ中、そのどちらでもない立場があることを信じた榎本の姿を独自の視点で描いている〔。戦時の忠誠を咎められることを拒否する元大日本帝国陸軍憲兵の心情と、幕末の榎本の「裏切り」の物語を入れ子構造の構成で関連させながら、時代と人間との関係性、「忠誠」「転向」とは何かを問いかけた作品である〔安部公房(聞き手:石田健夫)「〈“戯曲が認められて…”〉「東京新聞」談話記事」(東京新聞夕刊 1967年9月23日号に掲載)〕。 続編的な戯曲版『榎本武揚』も1967年(昭和42年)に創作され、同年9月20日に劇団雲により大手町日経ホールで初演された。 == 発表経過 == 1964年(昭和39年)、雑誌『中央公論』1月号から(11月号は休載)翌年1965年(昭和40年)3月号まで14回連載され、同年7月26日に中央公論社より単行本刊行された〔「作品ノート18」(『安部公房全集 18 1964.01-1964.09』)(新潮社、1999年)〕。なお、単行本は、初出誌版を加筆・改稿した形のものが刊行された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「榎本武揚 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|